第2回サイエンスカフェ 2013/5/25(土)
「それでも『地球温暖化』を信じますか? ―情報リテラシーと環境政策の立場から」(話題提供:伊藤公紀)
明治大学駿河台キャンパス明治大学駿河台キャンパス14:00~17:00
地球温暖化問題に限らず、科学には健康な批判精神や懐疑的精神が必要です。公開されたデータや理論の質を吟味しないと、酷い目に会います。昔、ある先輩から、「使いたい式があっても、その式が正しいかどうか確認してからでないと、怖くて使えない。」と聞いたことがあります。地球温暖化問題にまつわる種々の「スキャンダル」を見ていると、それが良く分かります。我々の生活に直接影響する政策の基になるデータや考え方なら尚のことです。 この講演では、地球温暖化問題にまつわる様々な話題や材料を提供します。これらは身を守るために必要な情報だと考えています。しかしまた別の見方として、地球温暖化問題に関して、どんな批判精神・懐疑的精神が見られるか、あるいはその不在が見られるか、という観点も面白いと思います。
議論や話題は多方面に亘りますので、できれば、私のブログ(http://yaplog.jp/itoh_kiminori/)の「地球温暖化・気候変動」や「A.ゴア『不都合な真実』の間違い」などを見ておいていただけると、全体が見やすくなると思います。それでは、皆さんと色々議論できることを楽しみにしています。
第2回 開催報告
当日のレジュメをPDFにいたしました。ご自由にDLしてください。8.28 MB )
下記に同内容のスライドを掲載しています。(全4章のPPTより転用)
1.人為的な地球温暖化の根拠とされるグラフには、関係者の政治的な動機が埋め込まれていた。
2.気温を広範囲に測定することはそもそも難しく、最近のデータにも測定上の問題点が見られる。
3.気候変動の主要因は火山噴火・海水の対流・太陽活動であり、人為的影響は今のところ大きくない。
4.温室効果ガスが原因で地球温暖化が起きているという、単純な思考から脱却しなければならない。
一般参加者:9名 オブザーバー:4名
講師紹介
伊藤 公紀
横浜国立大学・大学院環境情報研究院・教授 1950年東京生まれ
1980年東京大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程修了。
東京大学工学部助手、講師、横浜国立大学環境科学研究センター助教授、教授、 同環境情報研究院教授、同工学研究院教授を経て、2011年から現職。
専門は物理化学、環境計測科学。
著書・共著に『光触媒』『地球温暖化 埋まってきたジグソーパズル』『地球温暖化論のウソとワナ』『これだけ知っていれば安心! 原発と放射能の疑問50』など