第1回サイエンスカフェ 2013/3/30(土)
「サプリメント広告の実態」(話題提供:石川幹人)
明治大学駿河台キャンパス14:00~17:00
今日のマスメディアには多くのサプリメント広告があふれています。サプリメントは補助「食品」であるにもかかわらず、薬品と同レベル の効果・効能があるかのように連想させる表現を伴って売られており、消費者の誤解も大きいです。この実態を確認しながら、消費者が適切な科学リテラシーをもつにはどうしたらよいかを議論します。
第1回 開催報告
「サプリメントは、健康補助「食品」であるにもかかわらず、「医薬品」のような効能を求められている。 多くのサプリメントは、効能ばかりか副作用がないかも不確かな実態である。法律の規制によって、サプリメント広告の効能はうたえないのであるが、 効能をにおわす広告が蔓延している」
当日のカフェでは、具体的な広告の事例にもとづき、消費者にどのように「効能がある感じ」を抱かせているか、消費者はどのような心理で「効能」 を信じてしまうのが説明がされ、来場者からは下記のような質問がされました。
- 正しい情報の入手出来るような社会にするためにはどうすれば良いか?
- 消費者が正しい情報を取得するための良い媒体はないものか
高校生からシニアの方まで、来場者は多岐に及んだ。
講師紹介
石川 幹人
明治大学情報コミュニケーション学部 教授 1959年東京生まれ
83年松下電器産業(現パナソニック)入社。
’89年通商産業省(現・経済産業省)の国家プロジェクトに参加。
’95年東京農工大学大学院物質生物工学専攻より論文博士(工学)
’97年明治大学文学部助教授。
’02年同教授。’04年より現職。この間に’02年米デューク大学客員研究員。
ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)発起人メンバー。
国際生命情報科学会学会賞(’13年)受賞
図書紹介