他者がどこを見ているかを判定する能力で、人間の場合では乳幼児の時期から確立すると言われています。動物界において広く進化した能力であり、これは、いち早く危険を察知するためです。
人間のような協力集団を結成する動物では、さらに他者の意図を読むことが必要となったため、とりわけ視線検知の必要性が高まっています。その結果、他者の目から光が出ていることが感じられるように主張されることもありますが(波動)、無意識のうちに行なわれる視線検知の処理が、「視線」という光の筋のような印象で意識にのぼっているだけであると考えられます(知覚世界)。