臨死体験(Near-Death Experience)

怪我や病気で瀕死の状態になったときに、光のトンネルを抜け、自分の人生をふり返り、花畑のような世界に行き、死んだ祖先と再会し、川のような境界に行きあたり、後ろ髪を引かれるような感じがして目ざめるという一連の体験(あるいはその一部)をすることがあります。これを臨死体験といい、幽体離脱の体験に引き続いて起きることもあります。

特定の文化や宗教にかかわらず体験が報告されているので、脳が機能を停止しかけた(あるいはそこから快復に向かう)ときに起きる生理学的な現象と推測されています。脳が生理学的に完全停止したときに体験が起きたと主張されることもありますが、覚醒に向かうわずかな時間で体験された可能性もあります(これは夢と同様の特性である)。霊界の存在証明としてしばしばこの体験が注目されますが、霊界の存在証明にはなりません。