恐怖(Fear)

ある仮説を支持するデータを集めようと、実験や調査を企画して実施したところ、肯定的なデータが得られなかった場合、研究者は失敗したと思い、そのデータを引き出しにしまいこんでしまう傾向があります。これを「お蔵入り効果」、あるいは英語を直訳して「引き出し効果」と呼んでいます。

怖の対象には本来、命にかかわる危険性が内在しているので、暗い所などに恐怖を感じる心理機構が選択的に生物進化してきたと考えられています。危険な状況では、逃げる、戦う、隠れるなどの防衛行動をすばやく行なわねばならず、そのため、少しでも危険が予測される状況では恐怖がいち早く過剰に発動されるのです。幽霊への過剰な恐怖もこの防衛行動の名残りと考えられるでしょう(トップダウン認知)。