睡眠から目ざめても身体が動かない現象で、通俗的には地縛霊などの仕業とされていますが、生理学的な原因は解明されています。簡単にいうと、睡眠時、とくに夢見の状態では身体運動がスイッチオフになっており(夢)、これは、夢の内容に応じて身体が動く危険を防止するための仕組みなのです。
一方、目ざめると身体運動がスイッチオンになるわけですが、ときに、目ざめても身体運動がスイッチオンにならないこともあり、それが金縛りとして体験されます。いわば、自覚的な意識は目ざめているが、身体はまだ目ざめていない状態といえ、幽霊とは無関係です。